外国人向けの市場調査・サービス開発とは

外国人向けのサービス開発をするうえで、外国人向けの市場調査をすることは非常に重要です。当社にも外国人向けのサービスをプロモーションしていきたいというご相談をよくいただきます。
体感値で恐縮ですが、半数以上が「これは外国人の意見を取り入れて作られたものなのだろうか...?」と考えられるものとなっています。助成金、補助金の獲得に先走ってしまい、マーケットイン(ニーズ先行型)ではなくプロダクトアウト(商品先行型)で作られた、これは売れるのだろうか?というサービスで溢れています。

ステレオタイプなサムライ、ニンジャといったサービスは一過性で売れることもあるかもしれませんが、長いスパンで見た際には期待できないことが多いでしょう。

数々のインバウンドサービスの成功事例を各地で見ていますが、プロダクトアウトで成功した事例は見たことがありません。やはり外国人ターゲットのマーケットインでニーズを捉えた商品設計が重要であると考えられます。

外国人向けリサーチをする目的とメリット

前述した通り、マーケットインの発想が重要なポイントです。
インバウンドのサービスをマーケットインで考えるためには、ターゲットである外国人にアンケート調査などを活用し、データに基づいたサービス設計をしていくことがポイントになります。

ただ、アンケートを取れば良いわけではありません。過去に私たちのところにも「全世界の市場を対象にしたい」という話が何度か来たことがあります。可能性を探りたいのはわかりますが、費用対効果を考えると効果的ではありません。このように手探り状態の中でリサーチしようとする会社、自治体が多いのが現状です。

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インバウンド市場調査をする上での導入課題

インバウンド市場調査を導入する点で課題になるのは以下の3点です。

①外国人の求めているものがわからない、
②どういった調査をすれば良いかわからない、
③事業者の選定の仕方がわからない、
といったことがよく挙げられれます。

①外国人の求めているものがわからない

先程の外国人の求めているものがわからないから全市場をターゲットに調査したいといったケースだと、リサーチパネルを集めるだけで膨大なコストがかかります。
調査設問設計も広く浅いものになるため、費用をかけたけれども得られたアンケートの結果はボヤッとした抽象度の高いものとなり「で、この結果を活かしてどうインバウンド施策に活かせばいいのか?」となりがちです。

この際に重要なポイントは「仮説」を立てることです。インバウンドに知見のある事業者であれば相談の段階でこのインバウンドサービスはこの市場にチャンスがあるのでは?と仮説を立てることができるはずです。

国民性、地域に訪れているデータに照らし合わせていけばある程度の答えを導き出すことが可能です。インバウンド調査の依頼を検討している事業者に相談してみましょう。

②どういった調査すれば良いかわからない

どういった調査をしていけば良いかわからないといったケースもあるでしょう。
市場調査についても大きく分けると2つに分類できると考えます。広域地域にまたがる「広い調査」とプロダクトに特化した「狭い調査」に分類することができます。

広域にまたがる「広い調査」の場合、携帯電話等のGPSを活用したどういった属性の人がどこに訪れているのかを調査する方法、地域で訪れるエリアでアンケート調査を行うといった手法を活用し、今まさに来ている人がどんな人で、何を求めてその地域に来ているのかを導き出すことができます。
また、JNTO(日本政府観光局)でも、年に一度各国の需要をアンケート調査しています。汎用的な内容ですが各国の趣向を把握する際に役立ちます。
こちらのページ( 日本政府観光局 統計・データ)にてさまざまな情報を得ることができます。

プロダクトに特化した「狭い調査」の場合、プロダクトに刺さるであろう客層、ペルソナを設計してピンポイントで深く掘り下げていく手法が役立つケースが多いです。
当社では自社で独自のアンケートコミュニティを形成しており、アンケートを通じてプロダクトに関する情報をヒアリングしながら、強み・弱みを見つけて改善していくアプローチを採用しています。
また、UI/UXに関してオンラインでの調査も実施しながら最適なサービス解を導いていく徹底したマーケットインのアプローチで調査を進めていきます。

③事業者の選定の仕方がわからない

事業者の選定という点では、過去に近しい事例の調査を行ったことがあるか、マーケットに詳しい人を社内もしくは社外にネットワークしているかどうかがポイントになります。

また、調査と一言で言っても先程お伝えしました通り、広い調査が得意、狭い調査が得意など領域によって強み、弱みがありますので注意が必要です。

選定の方法としては、まずインバウンド市場調査の目的(広い調査か、狭い調査なのか、今やっている成果を確かめたいのか、新規プロダクト開発の調査なのか)を決めたうえで、事業者に相談してみましょう。

選定をする点で重要なポイントは、事例を交えて説明ができるか、良い面だけでなく自社の弱みも含めて紹介ができるかがポイントです。

Tokyo Creative(東京クリエイティブ)が選ばれる理由

当社は共同のサービス開発を行っていく前提のプロジェクトを得意としております。
市場としては、主に英語圏(欧米豪)が強みです。

特長としては、自社でサービス開発をしつつそのノウハウを活かせること。1000名を超える日本好きな独自のリサーチコミュニティを持っており、プロトタイプのフィードバックを受けられる仕組みがあります。

プロダクトアウトではなく、マーケットインの発想で訪日外国人の調査データにもとづいた施策を実行されたいお客様がいらっしゃいましたらぜひお問い合わせいただけますと幸いです。