単なる他言語サイトを制作してもインバウンド集客はできない

自治体/DMO、企業でインバウンド向けのサイト制作する際に、インバウンドサイト制作ノウハウが無く、単純に日本語サイトを直訳して制作しているケースをよく見受けます。単純に直訳したインバウンドサイト制作では売上、集客につながるサイトにはなりません。

とはいえインバウンドサイト制作のポイントは国が変わっても本質的なポイントは変わりません。今回は、日本のサイトと変わるポイントと変わらないポイントについて整理して以下にまとめています。

インバウンドサイト制作、国内サイト制作で変わらないポイント

インバウンドサイト制作で変わらないポイントは集客の設計の仕方です。①ペルソナ設計、②具体的に求められる情報の整理、③サイトマップの整理 この3点については国内向けのサイト制作、インバウンドサイト制作のフローにおいて大きな違いはありません。

Step1:ペルソナ設計

まずはペルソナの設計です。こちらについては、別のページでも取りまとめていますので、参考にしてみてください。ペルソナの設計はサイトに限らず、集客施策におけるカギとなります。まずは顧客の定義をすることがインバウンドサイト制作におけるファーストステップになります。

ターゲットの国はどこなのかで必要になる言語も変わりますし、年齢層、性別、趣味趣向が変わればもちろん必要になるコンテンツは変わります。そのため、まずは顧客の定義、ペルソナ設計がインバウンドサイト制作のフローでは一番はじめにやるべきことになります。

Step2:求められる情報の整理

次に求められる情報の整理です。ペルソナ設計をしたうえで、ではそのペルソナ像が具体的にどのような情報を求めるのかを整理していきます。地域のどのような観光資源を求めてやってくるのか、やってきているのかインバウンドの集客データも活用しながら必要な情報を整理していきます。

ペルソナ像が具体的にどのような検索をしていくのか想起していくこともポイントです。まずはアイデアの発散と収束でいうと、インバウンドサイト制作において求められる観光、製品の情報の発散をしていきます。具体的な検索キーワードを洗い出していき、発散した情報を収束していくことが、インバウンドサイト制作のフローとして鍵となります。

Step3:サイトマップの整理

最後に顧客を定義し、その顧客が求める情報を整理した後、サイトマップに落とし込んでいくことです。このStep1から3については国内向けサイト制作とインバウンド向けサイト制作では大きな違いがないことが、一度サイト制作に携わった方ならおわかりいただけるかと思います。

求められる商品、サービス、地域で優先順位をつけて最もペルソナ像が求める情報にたどり着きやすいようにサイトマップの中で優先順位をつけていきます。

background

インバウンドサイト制作、国内サイト制作で変わるポイント

これまで国内向けサイト制作、インバウンドサイト制作で変わらないポイントについてお話してきました。お気づきの通りインバウンドサイト制作、国内向けサイト制作における本質的なポイントは大きく変わらないことがご理解いただけたことかと思います。

次から、インバウンドサイト制作と、国内向けサイト制作で「変わる」ポイントについてまとめていきます。インバウンドサイト制作、国内向けサイト制作での相違点は、具体的には以下の3点になります。

ペルソナ像を想起する難易度が高い

まず、インバウンド向けサイト制作をする際に、ペルソナ像を設計するのが難しい点があげられます。もしみなさんが、人事異動や転職によって自治体/DMOのインバウンド誘客担当になり、みなさんの地域に集客するインバウンド客のペルソナ像を作ってくださいと上司にリクエストされてもすぐにはピンとこないかもしれません。

なぜなら、日本人ならともかく外国人となると、近くにヒアリングできる人がいなかったり、仮に近くにヒアリングできる外国人がいたとしても、文化、言語の違いによって深い理解につながらないケースが多いことが理由にあげられます。

ネイティブに伝わる文書の書き方

検索需要にあった言葉を選ぶことも、インバウンド向けサイト制作のディレクションをする際に難易度が高いポイントです。日本語をそのまま直訳すると、そもそも意味が通じないことや、伝えたいメッセージとは異なった内容が伝わる場合もあるため、ネイティブチェックは必須となります。

また、SEO対策を狙っていくためには、ネイティブのライティングに加えて、検索需要を理解し、戦略的キーワードに沿ったライティングが必要になります。インバウンドサイト制作のディレクションを行う際に、ネイティブとSEOの視点を持ったライティングを兼ね備えることも重要なポイントです。

クリエイティブの見せ方

最後に、インバウンドサイト制作と国内向けサイト制作における違いはクリエイティブ、デザインの見せ方の違いです。インバウンドサイト制作と、国内向けサイト制作で良く例に出されるのはAmazonと楽天の違いです。店舗でいうと、ドン・キホーテとAppleの違いとも言えるかもしれません。

国民性もあるかと思いますが、スッキリ見せて、必要な情報に早くたどり着いて意思決定できるといったことがグローバルスタンダードとして求められていることとなります。

また、インバウンドサイトはお弁当で例えるとあくまで弁当箱であり、その中に魅力的なコンテンツがなければ買ってみたいと思える魅力的なお弁当にはなりません。

そのため、インバウンドサイト制作のディレクションでは、デザイン、クリエイティブがポイントになります。インバウンドサイトで魅力を伝える際にポイントになるのは写真、動画等のコンテンツです。ただ、サイトを作るのではなくクリエイティブも含めたインバウンドサイト制作のディレクションが求められます。

background
Image

インバウンド集客においてサイトを制作するメリット

インバウンド集客においてサイトを活用するメリットは検索需要に応えるためです。訪日客の動向をみてみると、やはり最終的には検索して政府・観光局・DMOのサイトにアクセスし意思決定をしているというデータも見受けられます。

認知獲得においてはサイトではなく、SNS、インフルエンサー、広告施策といった手法がメインとなっていますが、最終的な意思決定を下す前の理解促進、比較検討フェーズではインバウンドサイト制作によるアシスト効果が高いといえます。

Tokyo Creative(東京クリエイティブ)が選ばれる理由

Tokyo Creativeではこれまで多数のインバウンドサイト制作に携わってきました。特に英語のインバウンドサイト制作に強く、自治体/DMO様、省庁様、企業様向けに様々なインバウンドサイト制作を実施しております。

インバウンドサイト制作における課題の解消をするため、Tokyo Creativeは以下3点の強みを持って英語インバウンドサイト制作の課題解決を行っています。

外国人スタッフがペルソナ像を定義

当社は外国人比率が半数を超えており、特に英語圏のインサイトを理解しています。そのため、インバウンドサイト制作をする際、ペルソナ像を理解し、ペルソナ像を定義しやすいことが特長です。

加えて、1500名を超える日本好きな英語圏のリサーチコミュニティも持っており、ペルソナのインサイトが正しいのか否かを定量、定性で調査することも可能です。英語向けのインバウンドサイト制作をのペルソナ設計をする際に力を発揮します。

外国人の顧客体験に沿ったサイトデザイン、ライティング

グローバルスタンダードを意識したインバウンドサイトデザインを心がけて制作に取り組んでいます。15年以上の職歴を持ったスタッフがインハウスでインバウンドサイト制作のディレクション、デザイン、制作まで手掛けており、必要な情報にアクセスしやすい、シンプルな設計になるようにインバウンドサイト制作を行っています。

前述したリサーチコミュニティを活用し、テストサイトのブラッシュアップに第三者の目を入れることでより伝わりやすいデザイン、文字のワーディングになる仕組みを取り入れています。これにより、ユーザー視点で伝わりやすいインバウンドサイトを構築することが可能です。

外国人視点でのコンテンツ(写真、動画)制作

コンテンツ制作が特に当社ならではの強みです。これまで多数の英語圏向けのインバウンドサイト制作、動画、写真コンテンツ制作の実績を活かしたコンテンツの提供が可能です。自社でクリエイターを抱えておりインハウスで外国人に伝わるコンテンツ制作ができることが特長です。

最近の自治体/DMOのインバウンド動画プロモーションではインフルエンサーが演者として登場し、動画のエンゲージメントを高める施策も多数実施しております。これまでの実績を活かし自治体/DMO、企業のインバウンドサイト制作のご支援を行ってまいります。